[PR] SEO対策 いちご・いちえ: DQ8「主人公について」もしくは「エンディング考」

2005年03月14日

DQ8「主人公について」もしくは「エンディング考」

2005/3/14 記

通常エンディングを迎えてからかなりの時を経て、ようやく別のエンディングにたどりつきました。
DQをプレイするようになって15年ほどになりますが、これほどまで主人公に思い入れをしたのは初めてです。

主人公になりきることはあっても、主人公=プレイヤーでなくなることは、今までにないことだったのです。
そのせいで、なかなか、客観的に主人公を見つめることができませんでしたが、少しは心の整理がついてきたので、このあたりで、まとめてみたいと思います。


歴代のDQ主人公は皆そうですが、主人公の決定的な意志は、本人の言葉としては、おもてにあらわれません。
仲間や周囲の人たちの会話や反応から、主人公の人となりが見えてきます。

DQ8の主人公の印象、および性格が見え隠れするエピソードは・・・・
君主(トロデ)に忠実であること。
ヤンガスを助けたこと。
むりやりゼシカが仲間になってもいやな顔ひとつしないこと。
ククールと初めて出会ったときの、ドニの酒場での表情。
(あの騒ぎの中、トロデ王でさえ参戦していたというのに、あっけにとられていただけ)。
ラパンハウスでの受け答えから見られる、正直者としてのお墨付き。
そして、一見、人づきあいにはクールなククールをして、最終的には、「お前のそーゆーとこ、好きだぜ」と言わしめてしまう魅力。
過去の記憶がないという、重いものを背負っているにもかかわらず、なぜそこまでまっすぐでいられるのか、などなど。

純粋で、まっすぐで、やさしくて、相手を思いやって、ちょっぴり天然ぽい(?)。
それでこそDQ主人公と言えるのかもしれないけれど、みんなが彼を慕う要素は、そこかしこにちりばめられています。



その彼が迎えたエンディングは、三種類あったと言えます。

第一のエンディング=通常エンディング

第二のエンディング=姫とハッピーエンド。
(いわゆる、真のエンディング。私はあえて、「真」とは呼びたくないのですが、世間ではそう呼んでいる人が多いです。)

第三のエンディング
=クラビウス王にアルゴンリングを見せずに、エンディングを迎える。



まず、第一のエンディング(通常エンディング)

ラプソーンを倒し、世界が平和になり、トロデと姫、そしてトロデーン城の呪いがとける。
めでたしめでたし、であるけれども、結局「主人公はなんぞや」という疑問は解けません。
The Endのあとに「冒険の書に記録しますか」と表示があるくらいですから、制作者側としても、これが真のエンディングではないことは、あきらかです。
しかし、初めてDQをプレイした人や、DQ慣れしていない人(裏があるかもしれないことを知らない人)は、気づかずに、「終わったー!」と思ってしまう人もいるようです。
かつての私がそうであったように・・・・。もったいない話です。


そして「第二」「第三」のエンディング

通常エンディング後、さらなる冒険の末、主人公の出生の秘密があかされます。
そして、彼の両親の形見の品、アルゴンリングが手渡されます。
形見の品であると同時に、これは、サザンビーク城ゆかりの者であることの証でもあります。

それは、あのどうしようもないチャゴス王子といとこであることの証。
もっと重要なのは、主人公が、本来の王位継承者であるエルトリオの息子である、ということ。
すなわち、主人公が、サザンビークの王位継承者であることのまぎれもない証である、ということ。


第二のエンディング(=アルゴンリングをクラビウス王に見せる)において、クラビウス王は、それに関して主人公に告げます。
国の安泰を考えると、今さら継承権を覆すわけにはいかぬ、と。
これは、表面上、クラビウス王は「冷たい人」の印象があります。
行方知れずの実兄の息子が、こうして目の前にあらわれたら、継承権のことよりも先に、懐かしさ、愛おしさの感情がわき起こっても良さそうなものかと思うのですが、王の気持ちが混乱しているとはいえ、そのようなそぶりは見せません。
やはり「一国の主」であることの方が、優先されるのでしょうか。
あるいは、この冷たさ(冷静さ)を提示しておくことが、その後の「大どんでん返し」の起爆剤となるのでしょうか。

結果的に、継承権はやれないが、トロデーンとサザンビークの先祖同士の約束を果たすのは、主人公である、という折半の形で、事を収める方法をとることになります。(=ミーティアとの結婚)
ミーティアと結ばれた主人公(サザンビーク王子)は、トロデーン城へ帰って行きます。
サザンビークではなく、トロデーンへ。

ミーティア姫とハッピーエンドになることは、華やかで、少なくとも、ミーティアにとっては「ハッピーエンド」かもしれません。
また、クラビウス王の精一杯の祝福と誠意、なのかもしれません。
しかし、王位継承に関しては、扉をパシッと閉められて、拒絶されたままおしまいになってしまった感があります。
(もちろん、主人公をのちのサザンビーク王にして欲しい、などとは考えないけれど。)

さて、第三のエンディング、です。
ククールからアルゴンリングを見せたらどうかと、進言された主人公ですが、結局クラビウス王にそれを見せることなく、宿へ戻り床につきます。

翌日は、結婚式。

そしてそのあとは、通常エンディングと同様のストーリー。
しかし、少しだけ違うのは、前夜のトロデ王の意志を確認できることにあります。
通常エンディングでは、トロデ王がいきなり姫を連れ帰ろうとする場面(兵士たちに小枝で応戦する頼もしい姿です)になっていますが、実は前夜、トロデ王は、「このままで良いのか」と悩んでいます。
その結果が、「あの小枝戦」なわけです。


そこで、私が一番いいたいこと。それは、DQ主人公たる8主人公であるならば、「クラビウス王にアルゴンリングを見せますか?」の問いに、「はい」と答えることは、絶対にあり得ないのです。

冒頭で述べた、主人公の性格からすると、自分がここで「はい」を選択したならば、サザンビークの国にとって、どういうことになるのか、叔父であるクラビウス王の困惑や、その後の対応がとてつもなく大きなものになるであろう事は、想像に難くないはずです。

ミーティア姫を「チャゴスとの結婚」から救えるかどうかはともかく(仮に、姫を救いたければ、別の手段を考えれば良いわけで)、アルゴンリングにこめられた事の重大さは、十分すぎるほど彼にはわかっているはずです。
その状況で、やすやすとアルゴンリングを提示できるとは、とても思えないのです。

すなわち、第二のエンディングは、ありえない・・・・・。

アルゴンリングを見せないことを選択した主人公は、結局、トロデ王の命により、ミーティア姫をトロデーン城へ連れ帰る手引きをします。
トロデ王、ミーティア姫、そして主人公は城へ戻り、その後どうなるのかは、神のみぞ知る、です。


しかし、あの場で、アルゴンリングを見せなかったとしても、いずれは、アルゴンリングの存在は知れるところになるでしょう。
ミーティア姫に関して、あれだけ(異常なほど?)熱くなっていたククールは、おそらく、黙ってはいないと思うから。
そうなれば、仲間を初めとして周りの人たちは、きっと主人公を応援するでしょう。
そして、ミーティア姫とのことも・・・。

もしも、第三のエンディングの続きが、こんなふうであったなら、私が一番見たいエンディングは、「これ」だと思います。
このいきさつなら、恋敵の(笑)ミーティア姫の幸せを、心から喜ぶことができるし、なにより、主人公が幸せであれば、何も言うことはないのです。

第二も、そして、私の妄想がプラスされた第三も、最終的にミーティア姫と結ばれるものであるならば、後者であって欲しい、と願います。


数えてみたら、DQ8とのつきあいも、そろそろ4ヶ月になろうとしています。
2周目も含め、まだしばらくは、主人公をはじめとして、この愛すべき仲間たちと、おつきあいが続きそうです。
posted by きるしゅ at 00:30| Comment(2) | DQ資料室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして、こんばんは。
小さい頃にプレイしたドラクエVIIIの主人公とミーティア姫について調べていたところ、このブログを見つけて、読ませていただきました。
私は、チャゴス王子と許婚という理由で結婚させられそうになるミーティア姫が、エンディングで主人公と共に逃げる、又は結婚するシーンが痛快で好きでした。
私は、主人公とミーティア姫が一緒になれればいいのにな、とだけ考えていて、主人公の性格のことなどあまり考えていなかったです。ですが、このブログを読んでみて、主人公の性格を踏まえた上で、彼はどういった行動をとるだろうか?ということや、トロデ王の葛藤を考えてから、改めてエンディングを見た時、より一層、主人公とミーティア姫の幸せを強く願えました。そして、より一層、主人公の事が好きになりました。
とても素晴らしい考察、妄想だったように思います。ブログを書いてくださってありがとうございました。
Posted by ドラクエVIII好き at 2019年01月14日 01:25
ドラクエVIII好きさんへ
はじめまして。
コメント、ありがとうございます。
とても古い記事で、細かい部分は書いた本人も忘れていたりしますが(^^;)、DQ8は、登場人物の心情まで考えるようになった、最初の作品でした。
その点でも、8の主人公には(そしてミーティアにも/笑)感謝しています。
独断と偏見と妄想?に満ちた記事にも関わらず、目をとめていただき、ありがとうございました!
ドラクエは、本当に楽しいです(*^_^*)
Posted by きるしゅ at 2019年01月14日 12:04
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