光 三浦しをん 集英社 (170204図書館)
著者の作品としては「異色」と覚悟していたが、ここまで異色とは……。
とにかく怖くて、でも怖いもの見たさで、ものすごい勢いで読んでしまった。
お化け屋敷に入って、突っ走って出口まで行く感じ?
ワタシは、怖い話やホラー映画は大の苦手なので、まずは進んで見ることはない。
これは、なんと言ったらいいか、やっぱり、間違った、ですかね(汗)
2005年に読んだ「姑獲鳥(うぶめ)の夏」(京極夏彦/講談社) を読んだ時と同じくらい怖かったでござるよ。
(いや、内容とかは全然違うんだけど、当社比の怖さがね)
ついでに、過去に間違って見ちゃった映画は、陰陽師だった。
野村萬斎さんは嫌いじゃないし、と思って、友だちにつきあって映画館で見たんだけど、途中から目をつぶってたさ。
で、この本は、英語の題が「The Dark Light」とあるので、本当のタイトルはこっちなんじゃないかと。
最後まで救われない話で、ここで終わるの?と思ったけれども、それじゃ、誰がどうすれば終わるのかというと、永遠に連鎖が途切れることはないのかもしれず、実は怖いのは、無限ループだったりするのかもしれない。あなどるなかれ、黒しをん。
文庫本は黒いんだね