[PR] SEO対策 いちご・いちえ: まほうのふエッ!?【第一幕(その2)】(歌劇:魔笛)

2005年08月26日

まほうのふエッ!?【第一幕(その2)】(歌劇:魔笛)

【第一幕(その2)】

ところ変わって、ここはザラストロの城。
囚われの姫、パミーナの見張り役のモノスタトスに仕える奴隷たちが、こそこそと話して
います。
「わっはっは。これでモノスタトスもおしまいさ」
「あのカワイイ娘っこが、逃げちゃったんだもんな」
「おらたちを苦しめているモノスタトスが、お仕置きされるなんて、いい気味だ」。
どうやら、モノスタトスとかいう男の評判は、かんばしくない様子です。
パミーナはうまく逃げ通せたのでしょうか。それならひとまず安心、かと思いきや、
モノスタトスにつれられたパミーナが、部屋の中へ入ってきました。
やっぱり逃げられなかったのです。

「ここから逃げようなんて、考えちゃあいけねえよ、お姫様」
そんなモノスタトスに、パミーナは言います。
「死ぬことは、こわくなんかありません。ただ、お母様が気の毒で。きっと悲しみで死んで
しまうわ」
パミーナは、また捕まってしまったことがショックで、気を失い、ソファへ倒れ込んで
しまいました。
悪だくみの気配たっぷりのモノスタトスは言いました。
「やい、奴隷たち、用が済んだらさっさと行きな。ここはオレ様だけで十分だ。
さあて、いいことでもはじめるか・・・」。

そんなところへ、なんと、あろうことか、パパゲーノがまぎれ込んできました。
どうにかこの城へたどり着き、様子をうかがっているうちに、こんな所まで来ていたのです。
「ここはいったい、どこなんだ?まあいいか、思いきって入っちゃおう」。
窓からこっそり部屋へ入り込むと、若くてきれいな娘が見えました。
「あれ?」と思いつつ、部屋を探っているうちに、ばったりモノスタトスと鉢合わせ。
ふたりとも、突然現れた相手にびっくり仰天。「わわっ、こりゃ、きっと悪魔だぞ!
どうぞご勘弁を!!」
驚いたモノスタトスは、その場から逃げ出してしまいました。

パパゲーノは、気を取り直して、そこにいる、若くてきれいな娘に話しかけました。
「あなたは、もしや、夜の女王様の娘さんでは?おいらは、パパゲーノ。
女王様の使いの者ですよ。」
パミーナは、それを聞くと、とてもうれしそうに言いました。
「お母様の使いですって?それに、パパゲーノ?会ったことはないけれど、
名前はよく聞いていたわ。いったい、どういうことなのかしら?」。
パパゲーノは、タミーノが侍女たちからもらった肖像画を手にして、パミーナと見比べて
います。
「ええと、この肖像画は、黒い瞳。娘さんは・・・黒い瞳っと。真っ赤な唇は、・・・・うん、
確かにそうだな。金髪は、・・・・金髪だ!」。間違いないぞ。パミーナ姫、みっけ!

パパゲーノは、パミーナに、事の次第を説明しました。
夜の女王様が、タミーノという王子にこの肖像画を託し、パミーナを救って欲しいと頼んだこと。
そして、タミーノ王子は、パミーナのことを、とーーーっても好きになっちゃったこと。
姫様を助ける案内役を、賢い少年達がしてくれるって話だけど、まだ会えなくて、とりあえず、
パパゲーノが、偵察がてらここへ来たこと。
「さあ、おっかないザラストロに見つかる前に、一緒に逃げようよ!」
「そうね、ここから抜け出しましょう。早くしないと、そろそろザラストロが、狩りから戻る
時間だわ!」
パミーナとパパゲーノは、一緒に逃げ出そうとしました。
ところが、パミーナはすぐに足をとめ、引き返しました。

・・・・でも、これが、わなだったら?この男がザラストロの手下の悪者だったら??
パミーナは、疑心暗鬼。疑いの眼差し130パーセントで、パパゲーノを見つめました。
パパゲーノが、あわてて言いました。
「ちょっと待ってくださいよ、パミーナ姫。おいらのどこが、悪者ですか?どこからどうみても、
おいらは、世界一の善人にしか、見えないでしょう!えっへん」。
パミーナは、考え直しました。
お母様から託された肖像画を持っているのだから、間違いないはずだわ。
「ごめんなさいね、パパゲーノ。気を悪くしないでね。あなたは、優しい心の人ね。
お顔をよーく見れば、わかるわ」。

きれいなかわいいお姫様に、優しい心の人、なんて言われて、パパゲーノは、ふと、
気持ちがゆるんでしまい、ついつい、愚痴をこぼします。
「こんなにやさしいおいらなのに、どうして、このパパゲーノには、まだパパゲーナが
いないのさ?
彼女いない歴は年の数。それを思うと、おいら、悲しくって悔しくって、羽根をみんなむしり
取りたくなっちゃうよ、とほほ・・・」。

パミーナは、一瞬、あららと思いましたが、そこは純粋な、かわいらしいお姫様。
優しく声をかけます。
「そんなに嘆かないで、パパゲーノ。そのうちきっと、神様が、すてきな彼女をさずけて
くださるわ!ええ、きっときっと!」

♪〜愛はすばらしい。私たちは、愛に喜び、愛によって生きる。
男と女は最高に高貴なもの。
そして、そして、神にまで至るのです〜♪

勇気づけられ、パパゲーノは、元気を取りもどしました。
さあ、こうしてはいられない!逃げなくちゃ。


一方、われらがイケメン王子、タミーノはどうしているでしょうか。
彼は首尾良く、かしこい三人の少年たちと出会い、彼らに導かれて、その場所へ
来たのでした。

そこは「神聖なる森の中」でした。道の奥には、三つの神殿があり、
右から「理性の神殿」「叡知の神殿」「本性の神殿」と名前がつけられていました。

「ねえ、君たち。ぼくはパミーナ姫を救うことができるだろうか。教えてくれないか?」
不安なタミーノが少年たちに尋ねると、彼らはこう言いました。
「この道は、あなたの目的へと導いてくれるよ。色々なことに辛抱強く耐えること、
そして沈黙を守ることができたらね。それが男らしさというものだって。さあ、若者さん。
男らしく頑張ってね」
そう言い残して、少年たちは立ち去っていきました。

ええっ、もう行っちゃうの?なんだか心配だけど、しかたない。忍耐強く、そして沈黙を
守るのが男だなんて、誰が決めたんだ?男は黙ってサッ●ロビール、っていうの、
聞いたことがあるけど、関係あるのかな。(ないない)
でも、パミーナ姫を助けるにはそうしないといけないんだな。よし、頑張るぞ!

タミーノは、右の神殿の扉を開いてみました。
すると、「さがれ!」と声が。ここじゃないのか。
次に、左の神殿の扉を開きました。
しかし、今度も「さがれ!」と言われてしまいました。また違っちゃった。
残りはひとつ。おもいっきり、扉をたたいてみました。
すると、ひとりの僧侶が現れました。

「大胆な旅人よ、お前はここへ、何をしに来たのだ」。
タミーノは、答えます。「誠と愛の姿を求めに!」。
「そのわりには、お前の顔は憎しみに満ちておるな。」さすが僧侶。鋭い洞察力です。
「ぼくが憎むのは、ザラストロという悪魔です。ここにいるのですか?」
「さよう、ザラストロはここにいる。しかし、お前は、だまされているのではないか?
もう少し詳しく、話してみなさい」僧侶の言葉を聞いて、タミーノはわからなくなってきました。
だまされているって、どういうこと?

「ザラストロは、パミーナ姫をさらったわるいヤツ。姫を助けて欲しいと夜の女王に頼まれて、
ぼくはここへやって来たのです」と僧侶に告げました。
すると、僧侶は「お前は、そのような女の戯れ言を信じているのか?ザラストロは気高い心の
持ち主であるぞ。」と言いました。
そんなこと言われたって、パミーナ姫を連れて行っちゃったじゃないか。悪い人に決まってる。

「パミーナをどこに隠したのですか。ちゃんと生きているのでしょうね?説明してくださいよ!」
ところが、僧侶は、
「今ここでそれを語ることはできない。掟を破ることはできないのだ。やがて、友情が、
聖なる場所へお前を導き、永遠の縁に結ばれるときにわかるであろう」
そう言い残し、僧侶は去っていきました。
(ここの人たちって、自分の用が済むと、さっさといなくなっちゃうんだなぁ)
また、タミーノはひとりになってしまいました。

「ああ、いつになったら、パミーナに会えるんだろう。このまま会えずに、暗い闇の中を
さまようのかなあ」。
それに答えるかのように、どこからか、声が聞こえてきます。
「それは、やがて、やがて・・・若者さん・・・」
えっ?何だって?教えておくれ、パミーナは生きているのですか?
声は、答えました。「パミーナは、パミーナ姫は、生きている」

ああ!無事でいるのか。
神様、ありがとうございます。ぼくは、ぼくは、こんなうれしいことはありません。
タミーノは、魔法の笛をとりだし、うれしさいっぱいで、吹き始めました。

♪〜魔法の笛のやさしいひびき。たえなる調べに、森のけものたちもききほれる。
たえなる調べ、澄み渡る音色。森のけものたちさえ、ああ、このように。
それなのに、パミーナ姫には、いまだ届かず、まだ会えず。
パミーナ、パミーナ、どうかこの調べを聞いておくれ!

タミーノは、笛を吹いては、耳をすまし、耳をすましては、笛を吹きます。
しかし、返事はなく、むなしさがつのるばかり。ところが、何度目かに、聞こえてきたのです。
あの聞き覚えのある、パパゲーノのパンの笛が!
「ああ、あれは、パパゲーノの笛の音だ。やったー、すごいぞ。
きっと、パミーナを見つけたんだな。
これ、本当に魔法の笛なんだ。魔法の力が、導いてくれたんだ」


タミーノの笛の音を聞いた、パミーナとパパゲーノ。こちらも大喜びです。
「タミーノさまぁー!」パミーナは、思わず叫んでしまいます。
「しーっ、姫さま、だめだよ、静かにしなきゃ。返事は、おいらの笛でするからね」
パパゲーノはパンの笛で答えます。
「うんうん、こっちの方から聞こえてくるぞ。よし、こっちだ、さあ早く早く」

ところが、突然、目の前にモノスタトスと彼に仕える奴隷たちが現れました。
モノスタトスは、かんかんに怒っています。
「ようお二人さん、なにが『さあ早く早く』だ?このモノスタトス様をだますとは、
とんでもないヤカラだ。縄で縛って、よーくお行儀を教えてやる!」。

パミーナとパパゲーノは、がっくりと肩を落としてしまいました。
ああ、もう少しだったのに・・・・。

とその時、パパゲーノは思い出しました。そうだよ、これがあるじゃないか。
パパゲーノは、魔法の鈴を取り出して、鳴らしました。鈴の音が、あたりに響き渡ります。
すると、なんと、モノスタトスと奴隷たちは、踊りながら歌い始めました。

♪〜ああ、なんとすばらしい響き。きれいな音だろう。
ラララララ〜 ラララララ〜!
こんなのは、今までに、聞いたことない、見たことないよ。
ラララララ〜 ラララララ〜!

すっかり陽気になってしまったモノスタトスと奴隷たちは、歌い踊りながら、どこかへ
行ってしまいました。

やれやれ、また助かった。すごいなあ、この鈴。魔法は、ホンモノだったんだ。
そう思った瞬間、「ザラストロ、ばんざい!ザラストロ、ばんざい!」と叫ぶ声が
聞こえてきました。
とうとう、ザラストロが狩りから帰ってきてしまいました。
どうしよう。おいらがねずみだったら、すっ飛んで逃げるよ。かたつむりなら、家の中に
すっぽり隠れるのに。
ああ、なんて言えばいいんだ?
おたおたしているパパゲーノの横で、パミーナは、キッパリと言いました。
「本当のことを言えばいいのです!」。


長い行列、そして一番後ろに六頭のライオンが引く、ザラストロが乗る車が続きます。
出迎える人々は、口々に、叫びます。

♪〜ザラストロ、ばんざい!私たちが喜んでお仕えするのはこの方です。
賢者として、すばらしい生き方をされるこの方に。
私たちは、身も心も、すべて捧げます

ザラストロが車から降り立つと、パミーナは、彼の前にひざまずきました。

「ああ、ザラストロ様。どうかお許しくださいませ。私はあなたの元から逃れようとしました。
しかし、そのわけは、あの見張り役のモノスタトスが、いやらしいことを・・・、私をいじめようと
したのです。
それで、それで・・・・。」
パミーナは、必死に説明しようとしました。
すると、それをさえぎるように、ザラストロが語り始めました。

「そこの娘、立ちなさい。詳しく語らずとも、私はそなたのすべてがわかっておる。
ある者を恋い慕っていることも。そなたに、愛を強いるつもりなどない。
しかし、今、そなたを自由にすることはできないのだ」
パミーナは、さらに訴えます。
「でも、お母様が。私がいなくなって、お母様は悲しんでいるでしょう。どうか、ひと目、
母に会わせてください」。
パミーナの必死の言葉に、ザラストロは、こう告げました。
「案ずることはない。そなたの母は、私の支配下にある者。迷わずに、私にゆだねるがいい」

そこへ、モノスタトスがタミーノをつれて、やってきました。
やっぱり彼も、捕まってしまったのです。
「ほれ、さっさとこっちへ来い。生意気なヤツめ。そこにいらっしゃるのが、我らのご主人様、
ザラストロ様だ。」

「まあ、あの方が、タミーノ様?」。パミーナは声を上げました。
「パミーナ姫、やっと会えた。夢ではないのだ!」。タミーノも叫びました。
初対面にもかかわらず、ふたりは気持ちを抑えられず、互いにかけより、
ひしと抱き合いました。
なんと大胆な若者たちであることよ。やるときゃ、やるもんです。(違う違う)
ところが、「こらこらぁー、なにしてるんだ、まったく、今の若いモンは」。
ふたりは、あっという間に、モノスタトスに、引き離されてしまいました。

モノスタトスは、うやうやしく、ひざまずきます。
「ザラストロ様、このタミーノというヤカラは、そこのヘンテコな鳥の悪だくみにより、
あなた様からパミーナをさらっていこうとしていたのでございます。そこで、このワタクシめが、
つかまえましてございます。」
ザラストロは、むろん、すべてお見通しです。
「あいわかった。お前の行動は、月桂樹に値するものである。したがって、ほうびをとらせよう」。
ザラストロは、従者に命令しました。
「この男の足の裏を、77回だけ、打ってやれ!」

ほ、ほうびなど、め、め、めっそうもございません。お気持ちだけで十分でございますぅ〜・・・・
モノスタトスは、あっという間に、その場から、連れ去られてしまいました。
居合わせた者たちは、そろって声を上げます。
「ザラストロ、ばんざい!神のごとく、公平に罰し、公平に賞賛を与える賢者よ」。

ザラストロは、厳かに言い渡しました。
「このふたりのよそ者を、試練の殿堂へ導くのだ。彼らの頭を布でおおい、まずは、清めを
行うように」。

タミーノとパパゲーノは、抵抗するまもなく、頭から布をかぶせられ、従者に手を引かれて
いきました。
その場に残されたのは、パミーナ姫です。
「ああ、タミーノ様、やっとお会いできたというのに・・・。それに、お母様のことも心配だわ」。
悲嘆にくれるパミーナ。

ああ、これからどうなるのでしょう。そして、何が起こるのでしょうか。

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posted by きるしゅ at 02:00| Comment(0) | 魔笛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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